チュートリアル1-3

2022年12月9日

変数とは

変数はデータを入れる入れ物です。値を格納する箱をイメージするとよいでしょう。
変数に値を入れておけば、後で必要になった時に取り出すことができ、出力や計算で利用することができます。

変数名

変数を利用するには、変数(箱)の名前を決め、変数名でアクセスします。
WinGofeでは、変数の命名規則は、「先頭文字:^、2文字目:アルファベット、3文字目以降:英数またはアンダーバー」です。

正:^ab, ^Par_1, ^a1_ など

誤:Par1, ^123, ^a^1 など

変数の型

WinGofeでは、数値を格納する数値型変数と、文字を格納する文字型変数があります。
数値型変数に文字を格納することはできません。

変数の利用

前回作成したシナリオ
対象画面
Excelシート
操作シナリオ

入力値から「JIS」を削除

入力値は「JISX0001」のようになっていますが、検索画面で「JIS」部分は入力不要なので、入力値から削除したいと思います。本来はExcel上で削除したほうが手っ取り早いですが、今回は文字型変数を利用したいと思います。

変数の宣言

2行目に行を挿入して、文字変数を作成、及びExcelセルA2の値を代入します。変数名は「^id」とします。

IOTYPE入力オプション
INVarString:SUBSTITUTE変数名:^id、代入式:セルで指定にチェックA2
Girdシート2行目に挿入
文言削除

3行目に行を追加して、2行目で宣言した、文字変数^idから「JIS」を削除します。
^idには「JISxxxxxx」のように値が入っているので、REPLACE(置換)を用いて、「JIS」を削除します。

IOTYPE入力オプション
INVarString:REPLACE変数名(新):^id
変数名(オリジナル):^id
置換前:JIS
置換後:
Girdシート3行目に挿入

今回は、^idの中身を書き換えるので、元の変数(オリジナル)は^id、置換後の値を代入する変数も^idです。
置換対象文字「JIS」、置換後の文字を「」(空文字)とすることで、^idの値から「JIS」が削除されます。

検索ボックスの入力値を変更

前のGridシート2行目(現在の4行目)の入力元がExcelセルA2となっていますので、JISが取り除かれているであろう変数「^id」に変更します。

IOTYPE変数XPathFixedセル入力値
INTEXT入力値:^id//input[@id="label-f01"]TrueA2^id
Gridシート4行目

入力値欄で変数を使用することを明示するために、変数欄で使用する変数「^id」を指定します。Excelセル情報をクリアして、Fixedを「True」にします。

Excel行番号を変数にする

次のチュートリアルで処理を繰り返す場合に備えて、Excelの行番号部分を変数にしておきます。

変数の宣言

2行目に行を挿入し、数値型変数を作成します。変数名は「^row」とします。

IOTYPE入力オプション
INVarNumeric:SUBSTITUTE変数名:^row、代入式:2
Gridシート2行目

^rowの代入式(初期値)はセルA2の行番号なので、2を指定します。

行番号の書き換え

Gridシート3.8.10行目の行番号を^rowに書き換えます。

IN変数TYPE
3INSTR:SUBSTITUTEA^row
8OUTLABELB^row
10OUTLABELB^row
Gridシート3,8,10行目を変更

^idで入力値に変数を使用する場合と異なり、列/行欄は、変数欄に使用する変数を指定する必要はありません。ただし、列/行欄で使用できる変数は、数値型変数のみです。

操作シナリオの実行

作成シナリオ

シナリオ実行

操作タブの実行ボタンをクリック

シナリオ実行中

検索ボックスに「X0001」と、JISが除外されて入力されています。

Excel結果

Excelシート

変数^rowで指定した行番号2のセルに結果が出力されています。